パントテン酸の効果を解説。

パントテン酸とは？

別名「ビタミンB5」と呼ばれるパントテン酸は、美しい肌や髪を作る栄養素で、皮脂の代謝に優れ、ニキビやアトピーを改善する美肌のビタミンとして注目されています。

パントテン酸は脂質の代謝も得意で、余分な脂肪を溜めずにエネルギーに変えてくれます。他にも、ストレスを緩和する作用もある事から、男女問わずに人気の栄養素となっています。

この様に、様々な効果を持っていますが、過剰症を起こし難く、安全性の高いビタミンがパントテン酸です。

しかし、上手に摂取しないと効率よく体内では働いてくれませんので、当サイトでしっかりと学んで、日々の健康に役立てて下さい。

パントテン酸の効果を解説。

まだまだ、認知度の低い栄養素ですが、様々な効能を持っていますので紹介しておきます。

ニキビの予防や改善に大事です！

パントテン酸は、ニキビの原因の１つである脂肪酸を分解して、予防や改善に役立ちます。

これは、皮脂を分解する過程で作られる脂肪酸の代謝に最も重要な補酵素である「コエンザイムＡ」の主要構成物質であるためです。
また、ストレスの緩和に役立つことから、ストレス性のニキビに対しても、パントテン酸の摂取が効果的と言われています。

※コエンザイムＡとは？
除草剤、殺虫剤などに配合されている有害な化学化合物に対する解毒作用あると言われている補酵素です。

アトピー性皮膚炎や口内炎の改善に役立ちます！

パントテン酸は、皮膚や粘膜の健康を保つ働きを持っています。

アトピーによる肌の炎症の改善や、皮膚が薄く弱くなる状態の改善、ステロイド剤の副作用によるリバウンドの抑制等の効果が期待されています。

アメリカではアトピー性皮膚炎への栄養学的な治療として、ビオチンとともにパントテン酸が使用されています。

パントテン酸が髪を美しく保ちます！

新陳代謝の促進やコラーゲンの生成に欠かせないパントテン酸は、髪のダメージの改善や抜毛・薄毛の予防に役立ちます。
そのため、シャンプーや養毛剤にも使用されています。

不足すると、髪が傷つきやすくなったり、抜毛が多くなったりします。

ストレスと闘うためにも、パントテン酸が必要です！

ストレスに対抗するための副腎皮質ホルモンの分泌を促し、ストレスの緩和に役立ちます。

ビタミンＣとともに抗ストレスビタミンと呼ばれ、パントテン酸が不足すると分泌量が減少し、ストレスが緩和されずに溜まってしまいます。
また、ストレスが多い時には、パントテン酸の消費量も増大していますので、しっかりと補給することが大切です。

エネルギー代謝を良くし、肥満予防に役立ちます！

脂肪や炭水化物などのエネルギー代謝を促進することで、脂肪を溜まりにくくします。

これは、パントテン酸が補酵素として140以上の酵素の働きを助け、様々な代謝やホルモンの合成などを正常に維持するのに役立っているからです。

不足すると、エネルギーが上手に作れずに疲れやすくなります。

パントテン酸は、動脈硬化の予防にも役立ちます！

パントテン酸には、善玉コレステロール（HDL）の生成を促す働きがありますので、悪玉（ＬＤＬ）コレステロールを回収し、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立ちます。

免疫力の向上に役立ちます！

パントテン酸は、葉酸などと共に免疫のためのタンパク質を作り、体の免疫力を高めます。
これにより風邪などのウイルスに対する抵抗力が高まります。

こんな人は、特にパントテン酸が必要です。

下記のような生活や症状をお持ちの方は、パントテン酸が不足している可能性がありますので、気になる方はしっかり摂取して下さい。

• ストレスが多い方
• 肌荒れが気になる方
• 口内炎がよくできる方
• 髪の毛が痛んでいる方

ビタミンＢ群をバランス良く摂取することが重要です。

パントテン酸を摂取する際に、最も注意しておきたい事は、８種類あるビタミンB群は、お互いに協力し合いながら働いているという事です。

例えば、アトピー性皮膚炎の改善に効果があるという事で、ビオチンだけを一生懸命に摂取していても効率が悪いだけなので、８種類すべてのＢ群をバランスよく上手に摂取するようにして下さい。